コンサートレポ_Vol.3 ”読響&角野”さんの音を楽しむ その②

 最近のできごと

チェリスト”宮田大”さんの新作CDを購入しました。ギター弾きである”大萩康司”さんと共演した作品です。同じメンバーで作られた前回の作品”トラベローグ”も非常に良い出来でしたので、今回の作品である”アトリエ”にも期待が高まります。

さて、作品を聴きながらブログを書いていきましょうか。

前回のあらすじ

読響+角野隼人さんを聞きに愛媛は松山の地へ。開演までの時間を利用して、松山の街をサラリと散策し、カフェとそばを頂くところまで書きました。いよいよ、今回は読響+角野隼人の感想を書きますね。

愛媛県民文化会館へ


”そば吉”さんでおろしそばを頂いた後、テクテクと愛媛県民文化会館を目指します。まだ時間はあったので、エントランスで本を楽しんでみる。この時、バッグに忍ばせていた本は、中山七里先生の”秋吉善吉工務店”でした。

いやね、”さよならドビュッシー”から中山先生の本を読み始めたのですが、これがもう、面白くて×2。かなりの勢いで中山先生の作品を読み漁っています。しかしながら、中山先生は多作作家としても有名。読んでも読んでも追いつかないのよ。(笑)まあ、読書好きにとっては嬉しい悲鳴でもあるのですが。

閑話休題。

そんな感じで、本を楽しんでいたら開場時間と相成りました。席は中央の後ろ寄り。この位の席位置が、クラシックを楽しむのでは一番良いのではないかと僕は感じています。少なくとも、愛媛県民文化会館で端寄りの席はとっちゃダメ。とにかく音響が悪くなるからね。(過去に経験あり。)

PLAYリスト

  • モーツァルト:歌劇<後宮からの誘拐>序曲
  • モーツァルト:ピアノ協奏曲 第23番 イ長調 K.488 Pf.角野隼人
  •  Ⅰ. Allegro
  •  Ⅱ. Adagio
  •  Ⅲ. Allegro assai

  • 休憩

  • ガーシュイン:ラプソディ・イン・ブルー Pf.角野隼人
  • ガーシュイン:スワニー (ソリストアンコール)
  • ラヴェル:ボレロ
  • チャイコフスキー:「くるみ割り人形」から”金平糖の踊り”(楽団アンコール)

感想

読響の指揮者は”大井剛史”さん。彼が振るオケを聞くのは初めてなので、それも楽しみのひとつではありました。

正直、最初のモーツァルト序曲を聞いた時は、「繊細というか…物足りないというか…。」的な感じだったのですが、角野さんと共に奏でるピアノ協奏曲は良い感じ。何だろうな、ソリストと寄り添いあって紡ぎあげている的な感じを受けました。

ピアニスト”角野隼人”の魅力が迸ったのはガーシュインでしたね。もともと、彼のピアノからは自由さをとても感じるのですが、そのピアノとガーシュインの曲がとてもマッチしていた。

(●>ω<●) ええやん。

と素直に思える演奏でした。

読響の実力を示したのはボレロ。ボレロは、「時間がないから曲を簡単に作った。この曲なら、どのオーケストラも簡単に弾きこなすだろう。」的な事をラヴェル言ったとして有名な曲。しかしながら、シンプルであるが故にオケの実力が如実に表れる恐ろしい曲となりました。(絶対、ラヴェルの嫌がらせだと思う。)

同じフレーズを様々な楽器が単体で弾きながら加わっていくのですが、少し音を外したり、テンポが乱れたりなんかするとすべてがぶち壊される。同じフレーズの繰り返しなので、聞いている方は徐々に気分が高揚していくのですが、気分が高揚していくだけに、ぶち壊されると一気に興ざめしてしまいます。いや、本当に恐ろしい曲です。ボレロで大変な役割を担う小太鼓の奏者もとても上手でしたが、僕が、うめぇ!と感嘆したのはトロンボーン奏者の演奏でした。本当に上手でしたよ。

さすが読響ですね。素晴らしい演奏を聞かせて頂くことが出来ました。そして、この時、何気に驚きの出来事が。ボレロの演奏時、チェレスタで角野さんが混じっていたんですよね。客席もそれに気付いてざわざわとしていたのですが、ボレロの演奏が終わり、大井さんが、「アンコールはチャイコフスキーの”金平糖の踊り”です。今日は素晴らしいチェレスタ奏者が来てくれたので、良い演奏ができると思います。」なんて、お茶目な挨拶を披露してくれました。

まとめ

非常に素晴らしい演奏会でした。角野さんは初愛媛上陸だったらしいので、これを機に愛媛にもどんどん来て頂けるとありがたいです。今まさに脂が乗りきっているピアニストなので、これからどのように進化していくのかを愛媛で見られたら幸せですね。(他県だと遠征費が高いのよ。笑)

角野さんだけでなく、読響の実力もしっかり楽しめたので、とても充実した一日となりました。ありがとうございました。いや、やっぱりクラシックコンサートって良いですね。

それでは、今回はここまで。次の記事を楽しみにしてくださいね。



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